【Instagram分析】過去30日より前のフォロワー数推移を記録する方法

【Instagram分析】過去30日より前のフォロワー数推移を記録する方法

【Instagram分析】過去30日より前のフォロワー数推移を記録する方法

Instagram(インスタグラム)のインサイトでは、投稿のリーチ数、いいね数、インプレッション数、オーディエンスの場所、年齢層、性別、アクティブな時間など、さまざまな情報を確認できます。

しかし、ビジネスでInstagram活用を行っている方にとっては、分析ツールとして充実しているとは言えません。それは、スマホやタブレットアプリからしか確認できなかったり、より詳しく期間を絞り込んで情報を確認したりできないためです。

そこで、今回はわたしが実施した過去30日より前のフォロワー数推移を記録する方法を紹介します。

【追記】後日、別の方法として Microsoft Power Automate DesktopでInstagramのフォロワー数推移をエクセルに記録する方法 記事もアップしました。ぜひあわせてご覧ください。

Instagram インサイトではフォロワー数の推移を過去30日までしか確認できない

Instagram インサイト

Instagramのインサイト、特にフォロワー数の推移が過去30日までしか確認できない点は、改善して欲しいところです。年間を通した投稿計画を立てるにも昨年の状況を記録しておかない限りは確認できません。
Instagram アカウントの成長を記録し、過去のアクティビティを分析、今後に活かすために30日以前のフォロワー数推移も把握したい!でも手作業で記録していくのは面倒すぎて続かない!そう考えたわたしは、フォロワーの推移を自動で記録してくれるツールを探し求めていました。

ブラウザでの操作を自動化できる『クラウドBOT』を活用しよう

クラウド型RPA、「クラウドBOT®」 - 無料で始めるWebの自動化
クラウド型RPA、「クラウドBOT®」 – 無料で始めるWebの自動化

そこで発見したのが『クラウドBOT』というサービス。ブラウザ操作を記録したBOTを作成することで、フォロワー数を自動記録できます。
いわゆるRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツールというやつですね。使ったことはなかったけど使ってみたかったRPAツール。『クラウドBOT』には無料プランもあるので、登録して使いはじめました。

クラウドBOTの詳細はこちら

 

Instagramフォロワー数推移記録BOT作成の流れ

Instagramフォロワー数推移記録BOT作成の流れ

おおまかに流れを説明すると、『Gramho』でデータ取得しフォームで送信、それをスプレッドシートに蓄積するとともにメールで送信するという流れです。

フォロワー数の推移をメールでも受け取りたかったので、フォロワー数をすぐにスプレッドシートに記録するのではなく、Google フォームを使って送信、スプレッドシートに記録すると同時にメールも飛ばすという流れにしました。

それでは、具体的なInstagramフォロワー数推移記録BOT作成の流れを順を追って紹介します。事前準備として、クラウドBOTのアカウント登録(無料)を行っておいてください。

1. 『Gramho』で自らのアカウントページ表示

Gramho
Gramho – https://gramho.com/

Gramhoとは、Instagramの投稿データを活用したウェブサイトで、Instagramに登録やログインせずに投稿など閲覧できるのが特徴です。なぜ素直にInstagramのアカウントページを表示しないかというと、クラウドBOTを使ってInstagramにログインできなかったからです。BOTからのアクセスは制限がかかっているのかもしれません。

トップページの検索窓から、アカウント名などで検索して自らのアカウントページを表示してください。
下の画像は、仮に「@nike」のページを表示したものです。
※Gramhoの数値はリアルタイムに反映されておらず、やや遅れて反映されるようです。収集したデータの完全性は求められず目安にとどまるという点、ご承知おきください。

2. Google フォーム作成

Googleフォーム

Googleフォームのページにアクセスして「Googleフォームを使ってみる」をクリックします。新しいフォームを作成、入力形式はすべて「記述式」にして、次の入力項目を設定します。

  • 投稿数
  • フォロワー数
  • フォロー数
  • 最新投稿キャプション
  • 最新投稿いいね数
完成したフォーム
完成したフォーム

3. Google フォームからスプレッドシート作成

Google フォームからスプレッドシート作成

フォームが完成したら上図の赤丸部分をクリックしてスプレッドシートを作成します。

4. フォームが送信される度にメールで通知が飛ぶ設定

スプレッドシート設定

スプレッドシート側の設定でフォームが送信される度にメールで通知する設定を行ないます。この設定は「ツール > 通知ルール」から設定できます。
次にクラウドBOTにログインしてBOTを作成します。

5. クラウドBOTでBOT作成

5-1. BOT作成画面を立ち上げる

BOT作成画面を立ち上げる

ダッシュボードにあるは「BOTを作る」ボタンを押します。

5-2. 『Gramho』自らのアカウントページにアクセス

BOT作成手順-01

『Gramho』の自らのアカウントページURLを入力し表示します。

5-3. 記録開始

記録開始

記録開始ボタンをクリックします。

5-4. 各種数値をコピー

各種数値をコピー

コピーしたいテキスト箇所をクリックすると三本線メニューボタンが表示され、実施したいことを選ぶことができます。「コピー > テキストをコピー」を選択します。

データ名入力データ名を入力します。「フォロワー数」など分かりやすい名前をつけましょう。この流れを、この画面で取得できるデータ(フォロワー数・フォロー数・投稿数・最新投稿キャプション・最新投稿いいね数)すべてに対して行ないます。

5-5. 新しいタブでGoogle Formを表示

新しいタブでGoogle Formを表示

クラウドBOT内ブラウザのタブを追加し、作成したGoogle フォームのページを表示します。

5-6. 各種数値をペースト

各種数値をペースト

入力欄をクリックすると三本線メニューボタンが表示され、実施したいことを選ぶことができます。「データを貼付け」を選択し、事前にコピーした項目を選択します。これをすべての入力項目に対して行ないます。

5-7. フォーム送信

フォーム送信

入力が完了したら、「送信」ボタンをクリック、三本線メニューから「クリック」を選択します。
これで記憶させる一通り手順が完了しました。

5-8. BOT作成完了、名前をつけて保存

BOTの保存

できたBOTを保存します。間違って保存せずにウィンドウを閉じないように気をつけて下さい。

5-9. BOT実行のテスト

BOTの実行

保存が完了したらBOTを実行してみましょう。スプレッドシートにデータが記録され、メール通知が届けばOKです。

【もっと便利に!】有料版にすればスケジュール実行が可能

このように一旦BOTを作成してしまえば、あとはクラウドBOTにログインしてBOTの実行ボタンをクリックするだけで記録できますが、当然ながらそれをし忘れた日は記録されません。そこも自動化したい場合は、有料版になりますが、プラン変更すればスケジュール実行が可能になります。

クラウドBOTのプラン

一番安い「シングルオフィス」が月3,000円。コーヒー何杯分という例えはあまり好きではありませんが、毎日せっせと記録してくれるBOTにチップを渡すような気持ちで実現できるのだからアリ、と思います。

Instagramフォロワー数推移記録の活用方法

フォロワー数を記録しておくと、どのような活用ができるようになるか紹介します。大きく分けて3つ挙げられます。

どのタイミングでフォロワー数に変動があったのかを長いスパンで確認できる

複数の企業アカウントを管理していますが、フォロワー数の伸びは、単純な右肩上がりではなく、何かをきっかけに成長角度が上がったり緩やかになったりします。そのきっかけは、Instagramの外で起きていることが要因になることもあるし、特定の投稿がきっかけになることもあります。何れにせよ、どの時期にどう変化があったのかを把握することで、その原因を掴みやすくなります。

最新投稿のいいね数も記録しておくことでいいねの数の成長も確認できる

フォロワー数だけでなく、最新投稿のいいね数も記録するBOTにしましたが、これも年単位で運用を続けていると成長を実感できる数値となるので、記録しておいた方がよいと考えます。フォロワー数というファンのベースが徐々に高くなっていることを実感できます。

お手本とするアカウント、ライバルアカウントの推移も確認できる

そして最後、これは本当は内緒にしておきたいくらいの技ですが、ここまで読んでいただいた方向けに特別に共有します。

紹介した手順は、Instagramへのログインを必要としません。これが何を意味するかというと、自分のアカウントでなくても情報を収集することができるのです。お手本とするアカウント、ライバルアカウントのフォロワー数推移も把握できます。

ぜひ、複数アカウントのデータを収集することをオススメます。こちらは、毎日チェックする必要はないと思いますが、時々確認して伸び率が高まっていると気づけばその要因を探りましょう。ここで得た知見が自身のアカウント運用に役立つことは間違いありません。

さいごに

この記事が役にたったら、ぜひSNSでシェアをお願いします。最後の「本当は内緒にしておきたいこと」もありますが、最後までじっくり読んでくださる方は少ないのではないかと考えています(笑)。というより、みんないい感じで投稿して、みんなでアカウントを成長させていきましょう!って締めくくった方がよさそうなので、そういうことにしておいてください。

この『クラウドBOT』活用については、まだ記事が書けそうなので、気になった方は、また見に来てくださいね。ではでは。

追記

後日、別の方法として Microsoft Power Automate DesktopでInstagramのフォロワー数推移をエクセルに記録する方法 記事もアップしました。ぜひあわせてご覧ください。

Microsoft Power Automate DesktopでInstagramのフォロワー数推移をエクセルに記録する方法

マーケティング担当者向けカテゴリの最新記事