RPAツールを使えばブラウザ操作を自動化し、情報収集に活用できます。具体的には、テキストデータ抽出、画像ダウンロード、スクリーンショット取得などが挙げられます。
そして、ブラウザ操作を自動化したい場合、もれなくスケジュールを指定して定期実行したいと思うのではないでしょうか。わたしはそうです。今までもInstagramのフォロワー数推移を記録する方法、ランキングサイト上位のタイトルと数値を記録する方法、特定のWebページのスクリーンショットを取得する方法などの記事を書いてきました。どれもスケジュール実行してなんぼと言うか、自らのPCやスマホアプリなどを立ち上げなくてもクラウドで自動実行してくれてこそのRPAツールだと考えています。
しかしながら、そんな肝となる機能を無料かつワンストップで提供してくれるRPAツールはありません(たぶん、あったら教えてください!)。
月額数千円でスケジュール実行できるサービス
Microsoft Power Automate クラウド
Microsoftが提供する業務プロセス自動化のためのRPA サービス「Power Automate」は、最も安いプランで「月額 1,630円」でクラウド フローの実行 (自動化、スケジュール済、インスタント) が可能です。
クラウドBOT
Webブラウザ上で行う様々な操作を自動化するためのクラウド型のRPAサービス「クラウドBOT」は、最も安いプランで「月額 3,300円」でスケジュール実行が可能です。
どちらも「サービスの制限内」という注釈がつきますが、よほど高頻度にスケジュールを回さなければ問題ないと思います。
他にもスケジュール実行できるサービスはあると思いますが、RPAツールは業務用ソフトウェアだからと思いますが、月額利用料が数万円だったり、Webサイトに料金が載っていなかったりでよく分かりません。
月額数千円程度であれば、気軽に使えて、自ら毎回情報収集するよりはるかに効率的だと考えているので、わたしは、先に上げた自動化例のすべてをクラウドBOTでスケジュール実行する設定を行いました。
無料でクラウドBOTをスケジュール実行する裏技?を発見
クラウドBOTは、iPaaSサービスであるZapier、IFTTT、Power Automate、Make (Integromat)、Workatoに公式アプリとして登録されています。これらを利用することで様々なWebサービスやアプリケーションと、クラウドBOT内で作成したBOT(ブラウザ自動操作ロボット)を連携する事が可能になるという一文をクラウドBOTの公式サイトで見つけてひらめきました。
あれ、IFTTTで定期的に実行できるトリガーがあったな、と。
IFTTTトリガーウィジェット「Date & Time」
「Date & Time」をトリガーに設定すれば、時間単位、日単位、週単位、月単位、または年単位で実行することができます。
そしてトリガー指定後のアクションにクラウドBOTのBOT実行を選ぶことができるのです。
これで、無料でブラウザRPAをスケジュール実行できるアプレットのできあがりです。パチパチパチパチ。
ここからさらに、ブラウザ操作で取得した情報をSlackやChatwork、LINEなどに送ることなんかも簡単に設定できます。
クラウドBOTの無料版だと、BOT実行可能時間が月30分まで、データストレージ1GBまでという制限がありますが、むしろ無料でそこまで使えることがありがたく、できる限り活用したいと思えてきますね。
まずはお金をかけずにRPAツールを導入したいという方、特にブラウザ操作を自動化してWebページの情報収集を行いたい方は、この組み合わせをぜひ試してみてください。